上から読んでも下から読んでも
ヨノナカバカナノヨ♪タイトル:世迷い言
作詞:阿久悠、編曲:戸塚修
バカに便利なものを与えるとひたすら使い続けるものです。
でも便利なものって 本当にあなたのためになっているのか?
少し立ち止まって考えるきっかけとなればと思いブログを書きました。
今回の会社の光と影では、
ノートパソコンを持ち込んで会議をするのなら 集まる必要などない バカに便利な「もの」をあたえると人はものを考えなくなる
と題して、猫も杓子もノートパソコンを持ち込んで会議をしてるけど 場合によっては、意味ありますか?
というお話です。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
これからは、ノートPCで仕事をしよう
ある会社のお話です。
それまでデスクトップPCで仕事をしていたのですが、社員、全員にノートパソコンが配られました。
「これからは、ノートPCで仕事をしよう」
もちろん、いつパンデミックが来るかもしれない時代
「自宅で仕事をしなければならない」ということもあるので正しい考え方だと思います。
しかし、こんな情景が増えてきました。
顧客とのWeb会議
最近は、会社に出勤している人が多いと思います。
会議も コロナ禍前の状況に戻っています。
しかし、取引先は、来社して打ち合わせをする雰囲気ではなくWeb会議が主流になっています。
ある会社では、会議室にでかいディスプレイ付きのパソコンが置いてあります。
社内会議の場合、でかいディスプレイに資料を表示しながら会議を行い、取引先とのWeb会議では、その大きなディスプレイを使っています。
ホワイトボード変わりのでかいディスプレイは便利で資料の取り出しも簡単にできます。
ここまではよいのですが、ノートパソコンを配布するようになってから
全員ノートパソコンを持ち込むようになりました。
例えば、Web会議をしているとき
でかいディスプレイに取引先、そして こちら側は、テーブルを囲んで それぞれ個人のノートパソコンを凝視しています。
みなさん 頭の中にその情景浮かびましたか?
想像してください。
大きな画面で取引先の人が話していて、それをほとんどの人が見ずに自分のノートパソコンを凝視している。
それって?
いかがなものでしょうか?
なんの違和感を抱かない人もいるかも知れません。
議事録をとるのに便利だ
情報をすぐに引っ張り出せる。
でも取引先の人からすると 画面の向こうには、パソコンを凝視している人が並んでいて、こちらの話を聞いているのかどうか?
悩むと思いませんか?
いや、否定するわけではないんですよ
パソコンで直接メモを取るのは便利なのは認めます。
でもそれって、全員でZoomを使って会議をしてもよくないですか?
なにも会議室に集まって取引先の画面より自分のノートパソコンを凝視しているって・・・
会議の意味
そもそも会議ってなんだろう?
会議って、ただ「聞く場」ではありません。
「考える場」であり「発言する場」なのです。
ただ単に聞いているだけならば、会議に参加する意味はなく、あとで議事録なり、録音を聞けば十分です。
みんなのアイデアや問題点、確認事項を持ち寄ることで会議(打ち合わせ)は、成立します。
ただ単にパソコンを開いて聞いている人ならば
「そこにいる意味のない人」
と言っていいでしょう。
また、会議で発言している人は、自分の話を聞いてほしいし、反応が欲しいものです。
新しいアイデアや提案を話しているのに自分のパソコンを凝視シている人がいたとしたら
「退場」
と言いたくなりませんか?
まぁ こんな事言うと 古臭いと言われますが、会議の内容を理解するのは、紙に書きなぐったほうが記憶が残ります。
数学者が、黒板で数式を書くには大きな意味があります。
身体運動としての「書く」という行為が「考える」という思考と密接に関係していると言われています。
動画は、数学者が愛した日本のチョークの話です。
アマゾンの会議
アマゾンの会議では、PowerPointも禁止、配付される資料は数枚
配布された資料には、本日の会議の主旨などが書かれてあって、最初の何分かは、その資料を読み込んで頭の中に内容をたたき込む。
- 「会議は沈黙から始まる」
- 「会議の資料は2種類のみ。1ページか6ページ」
- 「パワーポイントは不可、文章で描く」
- 「出席者の数の上限は〝ピザ2枚分〟」
詳しくは、この本を読んでいただけるとご理解いただけると思います。
日本の会議の多くは、資料の説明だけで時間の半分を使っていると言われています。
さらに、全員がノートパソコンを持ち込むことで会議に参加するのではなく傍観者となっています。
メモという武器
議事録は、議事録係が、パソコンで取ればよいだけで、そこにいる全員がノートパソコンに書くことではありません。
そもそも発言もなく、ただ聞いているだけの会議ならば議事録などいらないし、結論が事前の根回しなどでおよそ決まっていて結論の了承をとるため形式的に行われている場合ならば、それこそ
パソコンなど持ち込む必要も無く 報告書を配布すればよいだけです。
企業によっては、無駄な会議を減らすために「ノートPCやタブレットの持ち込みを禁止」しているところもあるわけでパソコンを持ち込んだから会議が円滑に進むわけではないのです。
メモをペンで取るという意味は、「真剣に聞くこと」「相手の言葉を理解してまとめる」という行為が発生します。
さらに単なる文字だけでは泣く、図にしたり矢印を書いたり、マークしたり、ときには、アイデアを書いたりするというのは、パソコンでは難しい行為となる。
※いちいちマウスで絵をかくわけにはいかないでしょう。
と言っても書いたものをデジタル化する必要があります。
そういうときは、紙などで書いたものをデジタル化するものがいくつかあるので積極的に活用するのがよいと考えています。
HOMESTEC スマートノート A4サイズ 無限ノート 消せる手帳
ノートパソコンを持ち込む会議なら 集まる必要などない
全員でパソコンを開いている会議などMicrosoft Termsで事足りるし、わざわざ人を集める必要もない。
会議という場は、顔を合わせて 直接意見の交換をすることに意味がある。
単なる伝達事項の会議ならば、時間の無駄 としか言いようがない。
大きなディスプレイがあって資料を展開しているのにそれぞれ持ち込んだパソコンを凝視している。
便利なものを与えると人はものを考えなくなる
と思いませんか?
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