「人手不足」と聞くと、単に人数が足りないというイメージがありますが、実際にはそれに加えて「企業と人材のミスマッチ」「若手の就業意欲の低さ」「人口政策の硬直性」などが複合的に絡んでいます。
建設とITという異なる業界に共通するこの問題を、少子高齢化だけに還元せず、より広く深く見ていきます。
1|人口構造の変化:“社会の空気”が変わってしまった
日本の総人口はピーク時から減少を続けており、2023年の出生数は死亡数の半分以下という状況です ダイヤモンド・オンライン+3Forbes JAPAN+3外国人人材紹介ならヒトコレにお任せください+3。特に、働き手となる15〜64歳の人口はガクンと減少。65歳以上が日本の人口の3分の1近くに達しており、労働力の供給に歯止めがかからない状況です JIL日本労働情報センターウィキペディア。
さらに、2040年にはさらに1100万人規模の労働人口不足懸念があり、これは国内成長を阻む致命的な課題です Reuters。
2|業界特有の課題:建設もITも“人が育たない構造”に
建設業の現場から
地方の中小企業では、若者の都市流出と高齢化で職人不足が深刻化。機械化・自動化を進めても、熟練技術の継承が難しく、廃業や事業縮小が相次ぎます Reuters。
IT業界の課題
一方、ITは「人はいるが採用できない」状況です。新卒を多く抱える余裕がなく、スキルを持った人材はそもそも少ない。このミスマッチを是正するために、リスキリング(再技能化)が急務ですが、企業側の理解や体制整備が追いついていません Forbes JAPAN。
3|労働力補充の限界:女性・高齢者・外国人だけでは足りない
政府は女性、高齢者、シニア世代を労働参加に引き込む施策を進めています。65歳以上の高齢者の就業率は確かに増加中ですが、構造的な若年層の減少には追いつけていません。
また、外国人労働者を増やす政策も徐々に導入していますが、日本への移住に慎重な文化と、低待遇や制度の硬直性がボトルネックとなっており、本格的な受け入れには至っていません。
apnews.comlemonde.framro-asia.orgウィキペディア
一方、浜松市など地域レベルでは移住促進と企業連携によって成功例が生まれており、地方創生のヒントになりそうです。
ft.com
4|対応と技術導入:Society 5.0 が現実になる瞬間
「人が足りないならロボットやAIで補う」という政策、すなわち「Society 5.0」はすでに小売、農業、介護、物流など幅広い業界で試行されています。
しかし、中小企業には導入コストの高さや使用の目途が立たず、導入が進まないのが現実です。
lemonde.fr
結論:人手不足は構造的・文化的・制度的の多層問題
人手不足の根底にはあるのは・・・
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人口減少という時間軸の問題
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業界固有の教育・採用構造の課題
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社会全体の文化や政策の硬直
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テクノロジー導入の地域格差と資本力不足
これらを解消するためには、国のトップダウンだけでなく、地方自治体の住み方改革、企業の制度設計、教育機関との連携、「移住+就業」を大胆に組み合わせたハイブリッドな対策が不可欠です。
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